へそのゴマをとるとお腹が痛くなるのは本当?

へそのゴマをとるとお腹が痛くなるのは本当?

そもそもへそとは赤ちゃんのときに繋がっていたへその緒を切った痕跡であり、へそのゴマはその痕跡に溜まった垢(あか)のことです。成分は耳垢などと同じようなものです。
へそのゴマを溜めたまま放置すると、細菌が繁殖し炎症を起こす可能性があります。なによりへそのゴマは垢の塊で、不潔なものなので、綺麗にお掃除しておく 必要があります。へそは深く細い窪みになっていますので普段身体を洗うときに意識的に洗わない人が多いので垢が溜まりやすいのです。
お手入れの仕方はいくつか方法がありますが、簡単な方法を一つ紹介します。入浴の際に石けんを含んだタオルを指に巻いておへそに突っ込みクルリと回す。これを2~3回繰り返せばOK。これを週に2~3回行えばおへそは綺麗になります。
しかしゴマが沢山あるからと無理矢理取り除くのは逆効果です。へその中が傷つき感染を起こすことがあります。へそのすぐ下には腹膜があるので、これが刺激 を受けると痛みを感じます。へそのゴマを取るとお腹が痛くなるのはこのためです。決して無理はせず見える範囲をいつもきれいにしておくことが大切です。
大きくて取れない、取ろうとすると痛いなど症状がある場合は病院での処置が必要です。

(小児外科 浜田 貴幸)