褥瘡(床ずれ)をつくらないために

褥瘡(床ずれ)をつくらないために

褥瘡(床ずれ)とは・・・
長時間同じ姿勢で横たわったり、座ったりすることにより、身体の骨ばった部分の皮膚やその下の組織が圧迫されて血液の流れが阻害され、組織が壊されてしまい赤くなったり、潰瘍をおこしてしまうことをいいます。治療せずにいると、真菌・細菌などによる感染症をおこし、最悪の場合は感染が原因で呼吸不全、心・腎不全などを引き起こすことがあります。

褥瘡(床ずれ)の原因
 ①硬いマットレスでの寝起き
 ②衣類や寝具による圧迫
 ③ベッドの上げ、下げによる皮膚のずれ
 ④汗や汚染物に長時間、皮膚がさらされる場合
 ⑤栄養状態の低下
 などによって起こります。

褥瘡のできやすい場所

1・肩甲骨部  2・仙骨部  3・大転子部  4・坐骨結節部  5・踵骨部

予防について
①体の向きや姿勢を2~3時間毎に変える
  除圧用具の使用(エアーマット・スポンジマット・体交枕)
②スキンケア→皮膚の清潔、乾燥の保持
  お尻は、全体重の50%がかかります。失禁がある場合、オムツを早めに交換し、ムレを防ぎます。皮膚が傷つきやすい摩擦、衣服のずれにも注意しましょう。
③栄養改善
  十分な栄養で体力の向上が必要です。

褥瘡(床ずれ)予防について、わからないことがあれば、病院スタッフもしくは、介護支援専門員などにご連絡ください。

(一般病棟看護師長 川渕 知代)