お酒と肝臓

お酒と肝臓

肝臓は『沈黙の臓器』といわれており、普段の日常生活において、その存在を意識することはないでしょう。肝臓は、人間の臓器の中で脳に次いで2番目に重い臓器です。重さは、約1000〜1500g。右の肋骨(あばら骨)にガードされる位置にあります。

健康な状態では、肝臓を触れることがありませんが、急性肝炎や慢性肝炎の状態では肝腫大をきたし、そのあばら骨の下縁から肝臓を触れるようになります。

また、肝臓は「巨大な化学工場」とも云われています。栄養素の生産、貯蔵、集配、再処理や汚物処理などの機能を集めた体内の大コンビナートです。この肝臓の機能を、実際に工場に任せたならば、関東平野ぐらいの大きさの化学工場群に値するそうです。お酒もこの「巨大な化学工場」で処理されます。

実は、私もお酒が大好きで、毎日ビールや焼酎を飲んでいます。そのおかげで、肝臓には脂肪がたまり、脂肪肝になっています。肝臓という工場で処理できなくなったアルコールが脂肪の形で蓄積した、と理解すればいいでしょう。

●ビール……中瓶1本
●日本酒……1合
●チューハイ(アルコール度数7%)……350ミリリット缶1本
●ウイスキー……ダブル1杯

が限度であるようです。これを超えると毒にも変わりえるということです。

そして、飲み方を少し工夫するだけで、肝臓への負担を少なくすることができます。

●強い酒は、水と交互に飲む(チェイサー・やわらぎ水)。
●タンパク質・ビタミン・食物繊維を含む食品をつまみにする。
●なるべく会話をしながらゆっくり飲む。
●週に2日は休肝日をつくり、肝臓を休ませる。

難しいですが、努力してみようと思っています。

(副院長 堤 竜二)