放射線撮影(レントゲン撮影)装置が新しくなりました

放射線撮影(レントゲン撮影)装置が新しくなりました

これまで平戸市民病院に設置されていた装置のX線写真にはある程度のX線照射量が必要でした。しかし、使用頻度の最も高い検査装置としてこのまま継続して使用することは相応しくないので、今回従来に比べX線照射量を40~50%低減し、かつ高画質な写真を提供できるシステムに更新しました。

X線写真の撮影は影絵の原理と同じ投影画像です。

X線は体を通過することができるので、体の中の様子を見ることができます。(図①)

観音開きからスライド式へ

今回は装置とあわせて撮影室の入口扉をこれまでの観音開きからスライド式のドアへ変更し、また室内の壁紙を張り替えて、これまでの冷たい印象しかない撮影室の雰囲気を変えることにしました。
スライドドアはこれまでの扉よりも軽い力で開けられ、しかも開口間隔が広くなったことでベッドのまま入室する場合も容易になりました。

撮影室内の雰囲気が一変

入室してみると撮影室内の雰囲気が一変していることに気がつくと思います。これまで室内は一色で統一されていましたが、色調が変わり、さらに小児患者さんに合わせたキャラクター達も出迎えてくれます。
(写真①②)

被ばく線量を定量的に管理

X線発生装置は日立メディコ社製のインバータ方式で、精密かつ正確なX線の制御と多機能を実現させています。その特徴の一つにX線の撮影条件から患者さんの表面被ばく線量を計算し表示する機能があります。これは撮影ごとに患者さんの受ける被ばく線量を計算し表示するもので、定量的な管理が可能になりました。(写真③④)

X線量は従来の約半分

X線検出器はコニカミノルタ社製のカセッテ型FPD(FlatPanel Detector)を導入しました。基本的にはこれまでと同様でコンピュータを使ってX線写真を作成するのですが、システムの特性上X線の検出効率が高く、従来と比較してX線照射量を約40~50%低減し、かつ処理にかかる時間も短時間で高画質な画像を提供できるようになりました。

子どものX線検査に期待

子どもは放射線感受性が高いので診療上必要であっても、できる限り被ばく線量は少なくしたいのですが、線量を落としすぎると画像が悪くなり診療に支障がでる可能性もあります。このバランスの兼ね合いを放射線技師が考慮し撮影を行ってきたのですが、この装置は従来の半分以下の線量で高画質な画像を作成できるので子どもに対するX線検査に期待できるというわけです。

低線量かつ高画質を実現

現在の平戸市民病院のレントゲン検査は検査を受けられる全ての人に対して、非常に少ない線量で高画質な画像を提供していますので、安心して検査が受けられます。(写真⑤⑥)

技師の負担軽減と撮影直後に画像確認

当装置には更に大きな特徴があります。病棟の患者さんを撮影する際に、従来は必要な数の撮影プレートを持っていかなければなりませんでした。しかし、この装置は撮影パネル1枚だけで様々な部位に対応でき、その場で瞬時に画像確認ができるのです。よって操作する技師の負担軽減とともに画像を一刻も早く見たい医師にとっては、その場ですぐに確認でき、迅速な診断の一助となっています。(写真⑦⑧)
受診される誰もが不安をかかえ来院されていることと思います。今回の撮影システム更新は装置だけではなく検査室にまで手を加えました。このことで、来院される皆さんの不安を少しでも和らげるお手伝いができれば幸いです。また、放射線検査や画像全般に対して疑問があれば、平戸市民病院放射線技師がやさしく丁寧にお答えいたしますのでいつでもお尋ねください。
(放射線技師 岩永 繁範)