血管状態を定期的にチェックし生活習慣病を予防しましょう!

血管状態を定期的にチェックし生活習慣病を予防しましょう!

健康管理をする中で目に見えない部分は、定期的な健診や検査によって知る必要があります。血管の異状による症状は、日本の3大死因「脳血管疾患」と「心疾患」に係わる大きな問題です。

40歳以上で喫煙、高脂血症、高血圧、肥満、冷感、しびれ感に思い当たる方は「血圧脈波検査」を受けることをお勧めします。
血圧脈波検査は血管年齢や動脈硬化度を調べる検査で、両手足の血圧や脈の伝わる時間を計ることにより血管のしなやかさ(CAVI)とつまり具合(ABI)が分かります。

CAVI(動脈の硬さ)検査

CAVI検査は動脈硬化を、簡単に発見できる検査です。
心臓から押し出された血液の拍動が手足に届く時間を計ります。
血管が硬いほど脈の伝わる速度が速くなるので血管の硬さを知ることができます。

ABI(動脈の詰まり)検査

ABI検査は足首と上腕の血圧を測定します。
通常は足首の方が上腕に比較して血圧は高くなりますが血管の詰りなどで血液の流れが悪くなると足首の血圧が下がってきます。上腕と足首の血圧の比率を測定することにより血管の狭窄や閉塞などを推定でき、詰りぐあいが分かります。

簡単な検査です

検査時間は5分程度、血圧測定と同じ感覚でできる検査です。
痛みや不快感もなく検査結果はすぐにわかります。
毎日の生活の中で、私たちの心やからだにかかる負担は、長い年月の中で知らないうちにからだのいろいろな部分を少しずつ衰えさせています。気になる人も、気にならない人も、日頃からの健康管理を心がけ、定期的な健診や検査を受けてください。
(臨床検査技師 種岡 新)