寒い季節になるとなぜか体がかゆくなる人がいませんか?「毎日風呂に入ってきれいに体をこすっているのになぜか体がかゆい!」「自分はきっと皮膚病に違いない!」そう思い込んでいる人いませんか?
地表で暮らす人間は、環境に適応するために皮膚はその表面に皮脂とよばれる脂質(あぶら)の膜をつくって水の蒸発を防ぎ、体を保護しています。しかしなが ら加齢によってその機能が次第に低下するために、体のある部分で皮脂が少なくなってしまうことがあります。加えて冬場は汗をかくことが少なく、また、化学 繊維で出来た下着を身につけることでますます皮膚がカサカサになってしまいます。
体がかゆくなると、「風呂に入って垢を落とさなければ・・」と思い込み、ナイロン製の風呂用タオルや、たわしで体をこすってはいませんか?せっかく皮膚を 保護している皮脂を強引に落とし、体に細かい傷をつけてかゆくなってしまいます。頻繁に風呂に入り、強引にナイロン製の風呂用のタオルで皮膚をこすって皮 脂をおとすと、皮膚の本来の防御機能が低下してしまいます。
燥肌の方は風呂上りにワセリンを含んだ保湿剤を塗ることでかゆみを軽減できる場合があります。それでも治らない場合やかゆみがひどい場合は専門医にご相談ください。