こわい症状
★喉が詰まった感じがする(喉頭浮腫)
★喘息のような呼吸音がする(気道閉塞)
★血圧が下がる、脈が遅くなる(ショック)
★便意、腹痛、下痢
春先になると生物界の動きも活発になり、蜂に刺されたり、アリに噛まれたり、ムカデに刺されたり、食べ物・薬などで蕁麻疹が出る場合があります。
身体がかゆくなったり、赤くぶつぶつ(発疹、膨隆疹、全身発赤など)が出現する軽い反応で終わることもあります。しかし、重症化し、喉が詰まる感じがだんだんひどさを増す、ゼイゼイヒューヒューと喘息になる、息苦しさを感じる、おなかが痛くなり便意が起こる、下痢する、さらに進むと意識が遠のくことが起こります。
これらのひとつでも症状がみられる場合を、アナフィラキシーショックと呼び、手当てが遅れると命を落とすこともあります。
ある食べ物をとったり、薬を飲んだり、毒を持つ昆虫に刺された後に蕁麻疹が出る体質を持っておられる方が、その原因となる物質が体に入った後に、激しい運動やお酒を飲むとか風呂に入り体温を上昇させるとこのような症状(アナフィラキシーショック)が引き起こされることがよくあります。
ご自分の体質を自覚しておられる方、先に掲げた自覚症状を感じた方は一刻も早く医療機関を受診し手当てを受けることが大切です。
野山で作業される方々、医療機関に駆けつけることが難しい方は、自己注射(注射薬エピペン)をする手段を身につけましょう。どこの医療機関でも処方をしてもらえます。注射薬は携行型でどなたでも簡単に自己注射できます。
(院長 押淵 徹)