褥瘡とは、これまで皮膚の同一部位に一定以上の圧力が加わることによって発生する皮膚の潰瘍と言われてきました。しかし、昔から「床ずれ」と言われるように、近年では皮膚のズレ・摩擦も原因の1つであると言われるようになりました。
褥瘡は特に寝たきりの患者さんなどに発生する件数が多いと報告されています。今回は、その原因と予防・対策について、また平戸市民病院における褥瘡予防対策委員会の取り組みついてお知らせします。
褥瘡の好発部位は?
褥瘡の原因と予防対策は?
褥瘡の変化は?
褥瘡予防委員会の活動内容
平戸市民病院では入院された患者のみなさん全てに対し、入院時に褥瘡管理フローチャートに沿ってアセスメント(調査、評価)を行い、対象になる患者さんに対しては、継続した状態観察・褥瘡予防器具の使用など個別性に応じ、予防対策を実践しています。
入院時や入院中に褥瘡が発生した場合は、医師、看護師、栄養師、理学療法士などの医療従事者で構成される褥瘡予防委員会が中心となり、NST(栄養サポートチーム)と協力し、褥瘡治癒に向けたケアや治療を検討しています。
取り組み
①褥瘡に関する診療計画書に基づき、褥瘡の発生状況の把握や、褥瘡発生患者さんの治療計画を検討します。
②2週に1度、医師を中心とした褥 瘡回診を行っています。
③褥瘡に対するスタッフへの教育や 指導を行っています。
④褥瘡予防に関する適切な情報収集や予防用具等の検討などを行っています。
褥瘡についてわからないことや疑問などがありましたら、いつでも医師や看護師に相談してください。
平戸市民病院 一般病棟看護師 尾崎 信太郎